[レポート] 動物の管理を変える”衛星を使った耳タグ”についてのセッションに参加しました #reinvent #AER201

こんにちは！動物関連のお話にはすぐに飛びつくSHIOです。
世界初の衛星を使った動物の耳タグについてのセッションに参加しましたので、そちらの様子をレポートしたいと思います。

セッション 概要

In this session, learn how knowledge from the world's first satellite-connected ear tags on animal sensors is changing the face of decision making for pet parents and wildlife conservation and impacting the protein food supply from biosecurity and sustainability to traceability and welfare.

日本語verです。

本セッションでは、世界初の動物センサーに搭載された衛星接続型イヤータグからの知見が、ペットの親や野生動物保護における意思決定のあり方を変え、バイオセキュリティやサステナビリティからトレーサビリティや福祉まで、タンパク質食糧供給に影響を与えていることを学びます。

下記、セッション内容のPDFです。

The satellite ear tag that is changing animal management

スピーカー

David Smith, CEO, Ceres Tag Ltd
Ovidiu Iancu, Data Scientist, AWS

レポート

Ceres Tag とは

独自のスマートイヤータグを介して衛星に直接接続する機能を備えた、世界初の動物モニタリング情報プラットフォームのことです。

The technology

下記はCeres tagのテクノロジーについてまとめられたものです。

・Direct to Satellite (衛星への直接接続)
　ネットワークの設定は不要

・No Infrastructure
　インフラは不要

・Hardware all-inclusive
　衛星データ利用料を含む価格

・GPS Monitoring
　動物の追跡とトレース

・Activity & Wellbeing Monitoring
　正常な行動と異常な行動のパターンを監視する

・Real time Alerts
　アクティビティがない場合、または高いアクティビティの場合に即座に通知する

・Manage Biosecurity
・Full Traceability
・Data Security & Integrity

想像してたより何かすごい。

Ceres Tag hardware

次は、Ceres Tagのハードウェアについての説明となります。

Ceresタグは、GPSトラッキングシステム、RFID、加速度センサー、周囲温度、ジオフェンシング、ケイパビリティ、Bluetooth、衛星接続を内蔵しています。
タグはシングルユース、つまり一匹につき一つのタグを生涯使用するため、正確な証明とデータの完全性のための強力な基盤となります。

Satellite
Ceres tagは低軌道衛星会社と提携しており、追加のインフラを設置することなく常に接続されていることを保証しています。
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データがData Platformに送信されます。
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Data Platform
すべてのデータは中央のデータプラットフォームで統合され、さらなるデータ分析が可能になります。
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データはパートナーのSoftware Platformに送信され、サプライチェーン(例えば農場から肥育場)を通過する動物の移動に応じ、時間経過とともにアクセスを制御・変更することが可能です。
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Software Platform
Ceres Tagのデータを使用することで既存のパートナーウェアプラットフォームを通じて利用できるため、生産者はより多くの情報に基づいた意思決定を行うことができます。
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長期的なデータ収集により、ユーザはパフォーマンスと傾向を長期的に監視し、農業慣行の改善に役立てることができます。
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Tag
Ceres tagは動物の情報を収集し、行動パターンが正常であるかどうかを確認するためにタグの分析機能を使用します。
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タグは一貫してデータを収集します。
異常な行動を検知するとその場でアラートを出すだけでなく、指定された間隔で情報を送信します。

Architecture

Ceres tagはAWSを活用して衛星を安全に集約してインデックスを作成します。

以下を通じてパートナーや顧客にデータのアクセスを提供:
・AWS Lambda
・Amazon ECS
・Amazon SQS
・Amazon CloudFront
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Ceres Tagのアーキテクチャについて自分なりに調べてみたところ、AWS Architecture Blogを見つけましたのでそちらの内容から以下まとめてみました。

・Ceres Tagは地理に関係なくトラフィックを適切なエンドポイントにルーティングできる。
　- CloudFrontをフロントエンドリクエストのトラフィック分散用のCDNとして使用
　- Route53をDNSルーティング用として活用

・マルチAZのデプロイとALBは、着信トラフィックを複数のターゲットに分散しアプリケーションの可用性を高めている。

・Fargateを使用して、従量課金制の使用量ベースのモデルに適合するサーバレスコンピューティング環境を提供。

・すべての環境でベストプラクティスのセキュリティ体制を実装および評価するための高度なセキュリティ機能とアーキテクチャガイダンスを提供。

・認証はCognitoを使用している。

・サテライトイヤータグからキャプチャされたデータはAWS PrivateLink経由で取り込まれる。

・異なるアカウント間やVPC間でサービスを簡単に接続し、ネットワークアーキテクチャを大幅に簡素化することができる。

・AWSで実行されている衛星接続プロバイダーを活用することで、ストリーミングIoTデータベースに加え、プロバイダーが活用するAWS Ground Stationの恩恵を受けることができる。

Biosecurity

FMD、LSD、ASFなどの深刻なバイオセキュリティの侵害が発生した場合、世界で唯一、無制限範囲のリアルタイムの病気検出と接触者トレーサビリティを自動化したものです。
ピンクアイやBRDなど治療可能な病気が検出されると警告を発します。

今回のセッションで一番興味をひかれたのはこの部分でした。
私が知ってるイヤータグと違う...。無制限範囲のリアルタイム病気検出ってすごいですよね。

Operating in...

24ヶ国以上で使用されているようです。アジアではあまりはやってないですね。。。

個人的に気になる SALUS PET

ペット用のトラッカー、気になるのであとから調べてみたら全然情報がなかったです。。。開発中？
スピーカーの方がこの時になんてお話されてたのか...メモもとっておらず覚えてないのですが(涙)、機能が多くて出来ることがいろいろありそうで興味があります。情報が出てくるのを待とうと思います！　　

追記
動画があがりましたのでこの部分確認しました。
やはりまだリリース前で、来年(2023年)中頃にリリース予定だそうです。アメリカでの商標登録は済んでいるようですね。
とても楽しみにしております！

個人的に面白かった開封式

セッション中、Ceres tagを購入した人の動画が流れました。
どこかのファームの人で、Ceres tagを購入した！使用するのが楽しみ！！と興奮気味にカメラに向かって話してるんですが、ダンボールからCeres tagを取り出す開封式が長すぎて、Ceres tagを動物たちにつけてトレース＆トラッキングをするという場面にいくまでにセッション終了時間となってしまい肝心のシーンが見られないという状況になりました。この流れちょっと面白かったです(笑) 肝心なところ〜〜！！！と心の中でツッコミいれちゃいましたよね。でも開封式のテンションから本当にCeres tagは画期的で素晴らしいものなんだなと伝わってきたので見れなくても大丈夫です！！

まとめ

イヤータグの存在は知っていたのですが、動物たちの健康管理や位置情報を確認するものだと思っていたので、衛星に直接接続して正常/異常な行動パターンを監視したり、バイオセキュリティについても検知・通知ができるなんて驚きました。早く気づくことによってその分対策も早くできるので、すごく大事なことですよね。
また、Ceres tagがどのAWSサービスを使ってどの様に設定されているか詳細を知ることができたのも大変良かったです。興味深い内容で、とても面白いセッションでした！

Youtubeに動画はあがっていませんでしたが、興味がある方は是非プレゼン資料を読んでみてください。また、アーキテクチャを説明しているAWS公式ブログもリンクを貼っておきます。

追記
動画あがりました。AWS Contentsから確認できますので、興味がある方は是非！

レポートは以上となります。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました！

参考

The satellite ear tag that is changing animal management
The Satellite Ear Tag that is Changing Cattle Management(AWS Architecture Blog)
Ceres TAG